1 中国文学の特質ー李商隠の恋愛詩をめぐってー
これも鹿児島大学にいる時の文章です。学生が編集発行している『鹿児島大学新聞』に掲載された短い文章です。まだわかくてちょっと気取った文になっています。
key word:晩唐・ゆくあての無い魂・無題・錦瑟
2 李商隠の愛情詩ー北京から送る知美への手紙ー
李商隠は学生時代から好きで、1996年9月17日～1997年9月16日、北京に在外研修の機会を与えられたおり、毎晩のように読みました。その時に考えたことをつづったのがこの文章です。知美は、帝塚山学院大学の私のゼミ生で、古典が好きな子……という設定です。当時はすでにメールが普通の時代ですが、風雅をねらって(はずれているかも知れませんが)あえて手紙としました。
key word:晩唐・対象を得ない情熱・無題・楽遊原
3 李商隠の「曲江」をどう読むか？ーその「傷春」の意味ー
「傷春」は李商隠の文学におけるキーワードの一つです。北京での在外研修の時から考えていた問題を、「新しい漢字漢文教育」50号(25周年記念号、全国漢文教育学会、2010.5)において、ようやく得心できるだけ論ずることができました。学会の運営委員会で掲載誌明記を条件として、個人のHPにアップすることを認められました。記して感謝いたします。論文等で、公式に引用される場合、雑誌掲載の文章を引用されるようお願いいたします。