永済日記 (2007.10.14～17。10.18、19は上海)
１０月１４日（日）
３時半に起床。家内にめざましをかけて起こしてもらった。それが４時４５分になっても、タクシーは来なかったのだ。４６分に第一タクシーに電話。５時に来た。なんとか間に合うということで、金剛へ。なぜこんなことになったのか、必ず連絡をと運転手に言っておいたら、リムジンに乗っている時に電話がかかってきた。入力されていなかったのだ。今後はこういうことのないようにと、強く言って電話を切った。
空港には６時４０分ころについた。チケットをわたしてくれるカウンターは、フライト２時間前の７時にopenということ。しばらく待った。６時１５分のリムジンで良かったのだ。
予定通りに飛んだ。上海に着いたのは中国時間10時半。荷物を取って、２万円換金して、タクシーに乗って、正大広場の５階、廊亦舫へ。１２０元くらいかかったか。かなり遠かった。
高(倩藝)さん、もう来ていた。ここはおごってくれた。２時過ぎか、東華大学に着く。彼女、飛行機は虹橋のつもりで、東華大学の賓館でいいと思っていた、浦東なら、別のホテルがいいと、弁公室でホテルをネットで調べて、しかし、その話とはちがい、すぐ隣にある銀河賓館galaxy hotelはどうかという。リムジンがここから出るのだ。しかし、費用は２倍。東華大学の賓館にした。このホテル、喜天遊賓館という。300元。いろんな基本機能が全部、ちゃんとしていて気に入った。これからこのホテル利用させてもらおう。名刺がどっかにある。
５時まで休んだ。大学を案内してもらい、リムジンの場所を確かめ、また大学を見てから、学校から歩いて２０分ばかりの上海城というところへ行き、４階の夏？というところで食べた。うーん、やっぱりその時に書いてないと忘れるねえ。いろんな話をした。賓館に帰って１０時ころには寝たか？高さん、月曜は、講義があり、２限から。朝は、ぎりぎりまで家で休んでいるということで、握手して分手。
１０月１５日（月）
CA985 12:00のフライト。これが困った。とまどった。ちゃんと、この標示がカウンターに出ないのだ。１０時半になっているのに、「CA985 北京 未開放」の札掲示が出ている。おかしい。案内で聞いたら、「哪家」という。国際航空ならそこだといわれて、国際航空のカウンターが並んでいるところへ。そばに立っていた服務員にまた聞いて、並んだ。ところが、人が多くてなかなか順番がまわってこない。いらいらしていたら、急に「去北京的」との声。一番左端のカウンターに、あっというまに１０人くらいが集まる。殺到するというほどではなかったが、あわてて並んだ。ここで手続きできたが、チケットをわたすときに何か、いった。これが、後でわかったが、ビジネスに変わったということを、多分、言っていたのだ。うれしいことに乗ってみたら7Dはビジネス席。エコノミーの席が無くなってしまったので、ビジネスにまわしてくれたのだろう。飲み物ワインの赤を頼んだ。左の席に、ちょっとだけいいわかい女が坐ったが、あたりまえながら、なんか冷たい、潤いのない女だった。
北京には、13:50着。待ち時間をどう過ごすか。行李寄存処は、一階のまんなかあたりに有った。４時間まで３０元。３階の喫茶店に入ったが、紅茶が４５元には驚いた。２時間くらいここにいた。早めに手続きをしようと国際航空のカウンターに行ったが、「现在,办不了。提前一个半小时」。まだ30分くらいはだめだった。空きの坐る場所をしばらくして見つけ、スーツケースを前に置いて、これにもたれたりしつつ、時間を過ごした。次回、どうしてもっと安くすませるか？この待ち方でいいのだ。CA1139で運城へ。ゲートの前に、麦麦麺という店があって、ここで「海鮮拉麺」を食べた。スープの味はいま一つ。醤油を入れ、ラー油を入れ、やっとまあいい味になった。少しだけ食べるつもりだったが、麺もスープもほとんど食べてしまった。３０元。飛行機は来るのが遅れて、空港に着いたのが起飛時間の19:10。５０分くらいしてから飛んだ。機内食は薄いハムをはさんだ蒸しパン。
運城に着いたのは９時半ころ。迎えが来ていた。永済電機賓館には、１０時５０分ころ着いた。高速を走った。１時間で着くと運転手は言っていた。たしかに帰り、朝、走ったときは１時間で着いた。
ホテルに着いたらとにかく登記をして、2106の部屋へ。参加費用は、「押金1000元」だという。これには驚いた。そんなに現金をもっていない。明日にしよう、明日、換金してからだといったら、いま、現金はいくらあるか？という。数えたら、100元が9枚あった。それでいい、あなたは１８日の朝に発つからそれで足りるということで、900元をわたした。これは、清算の時に170元少しか返ってきた。いま発票を見た。174元だ。部屋代・観光代・食事代など全部で、726元。こんなものでしょう。１６日にわかったが、隣2105は謝漢強先生が泊まっていた。
１０月１６日（火）
５時前に起きた。食堂（食府）で、朝食は７時半から。朝、戸崎(哲彦)君を見て、手を振り上げたが見えなかったもよう。後で、おれから挨拶に行った。孫昌武先生にも会った。『白楽天の愉悦』の礼の返事を出したかどうかと尋ねられ、たしかに受け取ったと言っておいた(受け取っていなかったかも)。賓館前からバスに乗って、8:37出発。多くの人が、朝食後そのまま賓館前に集まっていたようだ。おれはいったん部屋に帰り、手冊に「朝食後、賓館前からバスに乗って……」と書いてあるのを見て、あわてて、スーツに着替えて賓館前に行った。バスは３号車。背の高い、そこそこ可愛い小姐がガイド。柳園に着いたのは、９時前。開幕式は盛大だった。学会というより、柳宗元をネタにしたお祭り。
柳園前での開幕式
赤い服を着た女子高生（だろう）のブラバンが100人前後、小学生も黄色や赤の服を着た女の子が20人くらい。
高校生のブラバン
小学生
幹部局とかいってたが、おばさんやおばあさんが緑の服を着て花が開いたり閉じたりする仕掛になったものを持って、ときどき踊るということもしていた。他に、武校の男子の中高生も20人くらい。これは、演武の時だけ表演した。
武術学校の生徒たち
孫昌武先生が会長で、開幕の挨拶。前夜、市の幹部との懇談会を持っていたようで、彼らの意向を汲んだ俗っぽい話。柳宗元研究の発展と永済市の文化遺産を守りつつ発展することとが互いに刺激しあって、どちらも前進するようにという趣旨の話。
表演は、一,少儿锣鼓《喜庆锣鼓》,二,蒲州伞秧歌《欢天喜地》,三,歌伴舞《河东骄子柳宗元》,四,蒲剧清唱《西厢人去》、《河东颂》,五，音乐快板《人说永济好地方》,六,诗歌《蒲坂遗风》,七,武术表演《武林风》,八,歌伴舞《放歌蒲坂》。
空気をモーターで送りこむ方式のビニールの赤い柱が、舞台前に４本立っていて、観客から見て右から、建设和谐永济、促进共同发展、弘扬柳学文化、加强联谊交流と書いてあった。
10時6分に停電して伴奏が突然無くなり、四本の柱も空気がしぼんで倒れた。
10時19分に電気がまた通って、《河东骄子柳宗元》再開。
10時45分、柳園内で合影。あと、柳園の参観。
柳園入り口
柳宗元像
柳園遠景
11:50頃、バスに乗った。
呉文治先生は車椅子に乗っておられた。杖を頼りに歩くことはできる。いま、82歳とか。開幕式の時、コート姿で、はじめ杖をつきながら壇上に立っておられたのが痛々しかった。しばらくして、車椅子に坐られた。
昼食後、観光。鸛雀楼（鸛鵲楼とも）・鉄牛・普救寺の三箇所。
鸛鵲楼全景ー王之渙の五言絶句「白日山に依りて尽き、黄河海に入りて流る。千里の目を窮めんと欲して、更に上る一層の楼」で有名。
鸛鵲楼から見た黄河
鉄牛ー永済市の黄河の岸辺の蒲津渡遺跡と鉄牛は、1991年に出土。四体の唐開元年間に鋳造した重さ60屯前後の鉄の牛で、世界の考古学界・冶金界・工芸美術界を驚かせた。黄河を往来する船を繋留していたものと思われる。
バスガイドのお姉さん、背が高かった
普救寺ー永済市内の黄河の岸辺に在る。元・王実甫の『西厢記』中の崔鶯鶯と張生が永遠の愛を誓った所。わかものたちの愛の願いを実現する聖地だとか。
鉄牛の観光の時、鉄牛が乗っている台にジャンプして乗れると思って飛び上がったが、足がかからず、思い切り鼻を台の端のところにぶつけてしまった。両手に持っていた一眼レフがあわや壊れたかと思ったが、なんとかぶつからないようにがんばったのはさすがというべきか。それにしても、年と運動をしていないせいだ。情けなかった。
６時過ぎ、賓館の斜め前の、永済電機康迪餐厅で、永済市長招待の宴会。８時前、散会。
夜、１０時前に尚永亮がやってきて、同じ部屋に泊まることになった。
１０月１７日（水）
研討会の日。
朝、尚永亮に、彼が柳宗元の詩歌を貶謫文学と定義する、その内容について質問し、いろいろ話が聞けてよかった。これは大きな収穫だった。自分が気づいていること、中国では少なくない研究者がもう指摘しているのだ。ただし、憂楽(悲喜)こもごもの、楽(喜)については(蘇軾が柳宗元の詩について「憂中に楽有り、楽中に憂有り」と言っている)、山水を指摘する程度で、さまざまな喜びを表現していることにはまだ、大方の眼は向いていない。
尚永亮、孫昌武先生が１８日に所用有って、永済を離れるということで、孫先生から閉会の時の総括を頼まれていた。何をいうつもりか話してくれた。今後の柳宗元研究について以下のことを提案したいと。
①文本研究。②詩体の変化の問題。まさにおれが考えたたこと。論文を見せてくれという。自分が編集している雑誌に載せてもいいという。ファイルを送ること約束。③比較が必要。柳宗元研究の多くが、柳だけを研究する孤立したもの。そう。おれの陶淵明の影響の研究なども、彼がいう比較研究に入る。④受容の歴史。受容の歴史を研究することで、柳がどう読まれてきたかがわかるし、また柳の作品を深く読むことにもなる。
尚永亮の柳関係の論著。《贬谪文化与贬谪文学:以中唐元和五大诗人之贬及其创作为中心》2004年[兰州大学出版社]、《元和五大诗人与贬谪文学考论》1993年[台北文津出版社]、《寓意山水的个体忧怨与美学追求》2001年[文学遗产]等。今年は、『唐五代逐臣与贬谪文学研究』(武汉大学出版社.2007.9。「中国文史論叢」5[2009.3]に下定の書評有り)他４冊出版したらしい。
９時半に、まず全体会議、食堂の上の６号会議室で。孫昌武先生の話。発表者が多いから、一人１５分以内。要点だけを話しなさい、読んではいけない、などのごく具体的な提案があって、分科会へ。全体会が終わったときに、戸崎君に誰が黒田(真美子)さんか教えてもらって挨拶。「よいご本(『白楽天の愉悦』のこと)をお書きになって……」といってくれた。
全体会議。中央、孫昌武先生。
分科会10時から。三組は、多効能会議室（第四会議室）で。
①下定雅弘《柳宗元如何咏出对陶渊明的敬慕》
②75孙代文，《懿王像赞》は偽作。
③91蒙智扉､「柳州柳宗元研究会、原柳州社科聯主席」。話はメモしていない。つまらない話だった。尚永亮もごく簡単に評価して、すぐに次にまわした。93年、おれが柳州に行ったとき、会っていると言っていた。
④王雪樵、もと運城時報総編、柳宗元の子孫柳浪?の墓誌が発見された。これについて。
１１時ころか休息。休息後、
⑤張天健、《柳宗元《江雪》《渔翁》诗的自我形象。漁翁は柳宗元自身の姿だという話。
⑥马晓斌《任人唯贤思想》について。
午後、３時に郵便局が来てくれて、資料や本を送れることになった。それが、並んで送り状を手に取ると「国内」と書いてある。国際はだめだという。いったん諦めて部屋に帰ったが、上海の高倩藝を思い出して、彼女の所に送った。費用は33元3角だった。少し遅れて、３時半ころかまた第四会議室へ。
⑦尚振明、《民本思想》について。
その後、韓柳の評価について、いろいろ。尚永亮の話は、発音も標準、よく整理されていてわかりやすかった。仏教への態度、論史の態度、天への見方などで大きな違いがある。深度では、柳。博大では、韓。
尚永亮は、また、司会がなかなかうまい。まず、暖かく評価して、自説を少し展開し、質問をする。発表者は、誰しもいい気分になるし、議論もはずむ。
尚永亮、その後、王雪樵に運城の紹介をしてくれるように頼んだ。王先生、運城がたくさんの文化名人を輩出していることを強調。二十四史中、256人が、運城(河東)出身だと。
夜は何をしていたろう。うん、研討会が終わったということで実質的な閉会気分。夕食時、孫昌武先生と戸崎君はビールを飲んでいた。尚永亮も一緒に食べていたら、誰かが酒をおごりたいといって誘いに来た。おれは、そう、運城の王雪樵さんともう一人わかい人と一緒に食った。食ったら部屋にもどり、白酒を飲んだ。一本空けてしまった。白酒の名称は、「柳河東」。まあまあの味だった。その後、結帳に。貴賓楼のカウンター前で、孫昌武先生と戸崎君ともう一人、彼の知り合いの中国人の３人で酒を飲んでいた。翌日が早いので、９時ころには寝た。
１０月１８日（木）
４時半ころに眼が覚めてしまったと思う。尚永亮を起こさないように、静かにスーツケースにつめていく。前夜ほぼ入れておいたので、これも余り時間かからず。トイレの前、ドアを入った所の電灯をつけ、スーツケースを置いて、ここでつめた。つめ終わって、服を着たまま、しばらくまた横になる。６時５０分に出て、房卡を返す。前夜、９時半ころか、「発票はもう出したか、房卡を返すのを忘れるな」と電話があった。
７時10分、朝食をあわただしく食べて、手配のタクシーに乗って空港へ。同乗者、書法家の関という人。運転手は来た時と同じわかい人。助手席には永済市の宣伝部に勤めている職員。楊という姓だった。いろんな質問をされた。首相のこと、家のこと、浮浪者のことなど。空港にはたしかに１時間ほどで着いた。飛行機は定時に離陸。
11時半、北京着。荷物を前と同じ所に預け、３階へ。紫悦餐厅に入った。機内食が、蒸しパンだけだったのでお腹が減っていて、炒飯でもと思ったが無し。米飯２元と豆腐料理５６元を注文した。できるだけ長くいたかったが、１時間強で店を出た。シンポで話すことをメモしていた。１５日の経験で少し頭がよくなって、自動販売機でお茶６元を買い、待合いに空席ができるのを待って坐り、ここで２時間くらい過ごしたか。横の女の子が置いていった「愛人」という雑誌がなかなかおもしろくて、これを読んで時間をつぶした。
国際航空ならどのカウンターでも手続きできることが１５日の経験でわかっていたので、前より少し早めに並び順調に办票を終了。上海にほぼ定時に到着。ところが、スーツケースがなかなか出てこず、これにはあせった。結局３０分くらい行李提取処に立っていて、もう自分のが出て来ないと文句を言いに行こうと思っているときにやっと出てきた。タクシーに乗り、「復旦大学の東苑賓館へ」。しかし、女性の運転手、知らない。「路名は？」。そう、路名を覚えてないといけない。けど覚えてない。復旦の賓館を２つくらい知ってるというので、まずその賓館へ行ってくれ、そこで聞いたらわかる、ということで、走り続ける。途中、周建国の家に電話もしたが、奥さん、路名までは覚えていない。邯鄲路の復旦大学正門にまで行って、そこで降りて門衛に聞いてようやく政通路とわかり、賓館に到着。９時前になっていたろう。
驚いたのは、周建国先生だけではなく、査屏球もいっしょにいたこと。さらにびっくりしたのは、ホテル代が復旦の中文の支払いということでただ。登記をし、荷物を405室に置いて、夕飯へ。教員や学生が、しょっちゅう利用する餐庁に連れて行ってくれた。二人はもう夕飯を食べていたのであまり食べず。鯰魚？を煮こんだスープは結構うまく、炒飯もうまかったが、他の菜は、土豆絲も野菜のつけものも、おそろしく塩辛かった。これが、翌日、気楽すぎる失言をすることになる原因になる。１０時ころには賓館へ。査屏球、１９日の昼食を、中文系の副主任や汪勇豪、霍四通さん(2008.4～2010.3、岡山大学文学部国際協力教員として赴任する予定)と一緒にするように手配してくれていて、これも感激。
１０月１９日（金）
６時過ぎに起きた。朝食に一階の餐庁に行くと、何かの会議に参加した人たちでいっぱい。坐る席が見つからないほどだった。やっと空いた所で、彼らに混じって食べ、費用はまったく請求されず、されることもないと見て、食べた後、悠々と、いやそそくさか、餐庁を出ていった。古川(末喜)さんが、かつてどこかで同じようなことをしたのを、あの本（『中国スキンシップ紀行』、筑摩書房、1988）に書いていたのを思い出す。
８時過ぎか、周建国から電話。今日、会議があるので会えないとのこと。次回を約束して受話器を置く。９時過ぎ、査屏球から電話。１０時過ぎに霍四通が行くとのこと。
９時４０分ころか、霍四通さんから電話。いま中文系にいる、１０分ほどしたら、そちらに着くとのこと。その通り、霍四通さん来てくれた。いい人だ。わかくて、まじめで、話していて気持ちがいい。１０時半ころに中文系へ。１０階から１４階だったかを、中文系が全部占めているという。中文の資料室などを案内してもらい、１１時過ぎに、祝(克懿)副主任(女性、すごいやり手)と会って話していたら、査屏球がやってきた。昨夜話していた、柳宗元への陶淵明への影響を論じた論文があるというので、彼の研究室へ。コピーしてもらった。やはり、高倩藝と同じで、学校が論文を見ることのできるサイトに入っていて、教員は無料でこれを見ることができる。日本よりも相当に進んでいる。
１１時半過ぎから、復旦近くのホテルか、餐庁か、台湾料理の店で昼食。祝老師に加えて、溥老師も加わり、そう名前はわからない、わかい女性教員で、副主任の助手もしているらしいハルピン出身の教員も一緒だった。それに、査屏球と霍四通。味が上品でうまかった。魚、多宝魚の清蒸もうまかった。このとき、“这些菜比昨天晚上吃的东西好吃得多，昨天吃的东西太咸。”と、親密感情を表す気持ちで言ってしまったのだが、これは後悔した。あまりに随便。御礼のメールで、このことあやまっておこうと思っていたが、今日２１日、メールを書いていると、むしろもう何もいわないほうがいいと判断。すっきりと礼を言った。それでいい。そうそう、二つ大事なこと。①復旦の大学院との交流を進めるように、岡山大学の幹部に提言すると約束した（荒木さん[大学院社会文化科学研究科副科長]にいいましょう）、②来年、唐代文学会は蕪湖で開かれる。その前後に、復旦中文系で話してくれという。これも約束した。査屏球言う“复旦大学的研究生很厉害”。我说“好好准备吧！”。
１２時半ころに食事は終了。査屏球の研究室に置いてあったスーツケースを持って空港へ。霍四通さん、時間が大事、来なくていいといったのだが、どうしても空港まで一緒するというので、そうしてもらった。案の定、空港までの140元ほどのタクシー代も彼が持ってくれた。ありがとう霍四通さん。１時半ころには空港に着いたか。すぐに办票。査屏球さんのおかげで、上海での費用はほとんどかからず、人民元が適当な額残っていて、時間も十分あったから、免税店で家内にリップスティックを買った。130元程度。登機口は36番ゲートだった。ここで時間を過ごす。うまそうな月餅97元があったので、これも土産に買った。離陸は予定通り。関空着陸も定時。リムジンで、１０時前に家に着いた。泉ヶ丘から乗ったタクシーの運ちゃん、野球が大好きで、ちょうどしていたプレーオフで巨人が三連敗なのを興奮してしゃべる。ピッチャーの中継ぎがダメだとしきりに言っていた。そんなこと、それこそ、どうでもいい。「そんなの、関係ない」で、適当に相づちを打ち、いろんなこと考えていたら、「お客さん、野球嫌いですか？」。
口紅の土産も、月餅も、家内、喜んでくれたようでうれしかった。
メールの処理をして寝た。メールは、迷惑メールを入れると６０通近く来ていた。迷惑メールが半分くらいだろう。岡山大学のアドレスでメールをできるようにしているとこうなってしまう。仕方がない。