カバー図版＝上村松園「楊貴妃」(松柏美術館蔵)
「愛」と「死」の、文学の本質にせまるーー。理性と知性を兼ねそなえた万能の皇帝が愛の虜に。もう国だってどうでもいい。男のいかんともしがたい愛の深さ、そして、女を失った時の無限の痛恨……。「愛」という驚嘆すべき力の真実を存分に歌い上げる世界の古典を、徹底的に味わう。(帯の言葉)
ISBN 978-4-585-29011-7
C0097
刊行年月 2011年4月
本文202頁 索引20頁
目次
はじめに
第一部 作品編
「長恨歌」（本文・訓・訳・注）
第二部 研究編
一、「長恨歌」ー楊貴妃の魅力ー
・「長恨歌」の現在
・「長恨歌」と「長恨歌伝」
二、「長恨歌伝」ー楊貴妃の魔力ー
・「長恨歌伝」の楊貴妃
三、さまざまな読み方
四、「長恨歌」の尽きせぬ魅力
附録一 「長恨歌伝」 本文と注
附録二 詩体についてー「長恨歌」の表現形式
あとがき
重要語索引
引用文献一覧