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2016年10月11日、『杜甫全詩訳注』全四巻が完結しました。本書の執筆は、年齢や出身大学の枠を超えた四○名近い研究者の協力によってなされました。杜甫の全詩の訳注は、鈴木虎雄『杜少陵詩集』以来、八十数年ぶりのことです。正確で簡明な、自然な現代日本語による訳注、そして、一般の漢詩・漢文の愛好者も親しめるコンパクトな本、それが私たちの目指したものでした。幸いにも講談社の協力を得て、ほぼ四年の歳月をかけてこの本の完成を見ることができました。杜甫全詩1457首が、この４冊に詰まっています。訳注には真剣に取り組みましたが、なお至らないことが多々あると存じます。読者諸賢の厳しいご批判・ご教導をいただければ幸甚です。